JR唐津駅からほど近い市街地の中に構える中野陶痴窯。歴史ある窯の伝統的な技術を継承する陶芸家・中野政之さんの作品は古典から現代的な意匠まで幅広く、伝統の枠を軽やかに飛び越えるおおらかさが息づいています。中野さん指導のもと、まだ何物でもない粘土を陶器へと成形する時間は、自分の内側から湧き上がる創作意欲に心が躍る体験です。
中野陶痴窯は、唐津焼再興の一端を担った名窯。江戸後期に初代の松島弥五郎が築窯した連房式は、唐津一の規模。
中野さんの器は、伝統を守りながらその枠にとらわれすぎることのない、おおらかでユーモアを感じる作風が魅力です。
作陶の技術を一から教わりながら、手びねりを中心に小服茶碗を成形します。
成形した器は後日焼成し、着払いにてご自宅にお送りします。
1979年、唐津市生まれ。2002年、九州産業大学美術家造形コース卒業。2003年、祖父である4代中野陶痴に師事し、現在は父である5代目中野陶痴とともに作陶に勤しむ。伝統を守りながらその枠にとらわれすぎることのない、おおらかでユーモアを感じる作風が魅力。JR唐津駅前のシンボル、唐津くんち曳山像「一番曳山 刀町 赤獅子」を制作した窯元。